兵庫県主催の福良港津波防災ステーションの完成記念式典、「津波防災を考える」フォーラムに地元市議会として招待を受け、出席してきました。
http://www.tsunami-bousai.com/
相変わらずの錆びた外壁ですが、多くの県関係者の方は一様に完成を喜ばれている様子でした。知事からは「俗称を考えたらどうか?アカチャビだから何がいいかな?」との提案がありましたが、地域の盛り上がりがまずは大事だと思います・・・。
30年後には赤錆から安定した茶褐色になると説明を受けていますが?
「コルテン鋼」・・・僕は鉄の専門ですが、コルテン鋼(耐候性鋼)はあまり聞いたことがありませんでした。そもそも30年の実績はありませんし、海域建築物での実績もありません。これが試験体といっていいと思います。
30年以内に60%、50年以内に80%の確立で発生するといわれている「南海・東南海地震」
フォーラムの最後に河田教授から「明日起こってもおかしくはないが、時間があるといえば時間はある。防災はネガティブなイメージが強いが、これまで福良は津波で死者が出ていない。県も市も支援して防災と観光をリンクしたまちづくりをぜひ地元で協議していって欲しい」と提案。(会場から拍手)
さらっと言ってのけるところに感心している場合ではありません。これは深い投げかけであると思っています。福良観光の命運が懸かっていると感じたのは僕だけではないはずと思っているのですが、皆さんはいかがでしょうか?
いずれにしても、僕ら世代はあと30年は生きると思っています?ので「30年後の市民の方々に何をやっていたのか?と言われないよう努力しよう」と、人と防災未来センターの若手研究員の方と誓い合いました。
もちろん、赤錆の変化の確認もです
デザインについてはセンスの問題といってしまえばそうなのかもわかりませんが、原資は税金であるということ忘れてはいけません。
半年見てきて、あの建物はあれでいいのではと思っていますし(見る角度によっては、かなりアリかもとも思っている)。俗称も良かれでしょう。
しかし、これだけは言っておきたいので書いておきます。担当者が考える機能もコンセプトもデザインも賛同できますが、ただ福良湾全体を見回したとき・・・。
「あの場所には似合わない」
昨夜は慶野松原花火保存会の方々と懇談。花火大会の継続・保存という観点ではなく、拡大を提案させていただきました。僕も言ったからには出来る限りのことはさせていただきます。
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