2名の候補者が市内を駆け巡り、選挙「選」が始まりました。
「戦」ではなく「選」です。
今日は議会改革委員会の調査課題に提案させていただいた「市長·市議同日選」について
今回も南あわじ市長選挙は、来年度予算を作成するうえでは重要時期。市幹部の対応の大変さもうかがえます。(余談)同僚議員からは2月は寒いという意見もありましたが?
同日選のメリットとしては、当然、選挙事務経費の削減(人件費等で1千万以上は削減できるのではと考えています)が期待され、双方の投票率も上がると見込めることから有効な手段ではないかと考えています。加えて首長·議員も自身の選挙だけに専念できるところもあります。支援者が重なると人手不足になるかも知れませんが。
同日選でない場合は、市民がじっくり双方の候補者を見極められる。首長候補はあまり影響がなさそうですが、議会選挙の場合は「その時の首長に対して各候補者がどのようなスタンスかというのも候補者選びの基準となり、有権者に分かりやすいのでは」という同僚議員の意見もあり、なるほど甲乙つけがたい。
ちなみに最近、市民の皆さんから質問の多かった今回の市長選挙の予算計上額は2,565万円。無投票だとしても事前準備、掲示板等の経費はかかり約1,500万ぐらいと聞いています。
双方の選挙が90日以内にあると、特例として同日とできることになっていますが、南あわじ市の場合、市長は2月、市議は11月と約9ヶ月の開きがあり、特例は適用されないことになっています。
そして、一番ネックとされているのが、破綻も近いといわれている議員年金。議員年金は在任12年以上で65歳以降から支給されることになっており、いくら年金のための議会議員活動ではないとはいえ、11年少しで任期切れになってしまうような議員に対してはそれなりの対応は考えなければならないという意見が根強い。
個人的な意見ですが、破綻が近いような議員年金制度は廃止すべきと考えています。公費負担·個人負担で運営されていますが、要はすべて税金で賄われているわけですし、そもそも年金のためにやってる議員活動ではありませんし、12年に満たない議員に支給される、再就職準備金という位置づけ?も何とかならないものか思っています。
ちなみに淡路市は市議選と知事選と同日にして知事選の投票率向上を目的に、市長選とは別の日としているとか。なんとも?なるほど?
最終手段は市議会が自主解散(4分の3出席で5分の4が賛成)するか、首長不信任を受けて議会を解散させるか、市民からのリコールか、首長が単独で辞職するか。首長が辞職したとしても同じ人物が再選された場合には新しい任期は再選前の残りの任期となっており、双方の調整は基本的に困難で、将来的に何が起こるか分からないのもまた現実、同日選のためだけの辞職はまずありえない。
一番実現性の高いと思われる?自主解散「28人(3/4)×4/5」の手続きでさえ、最低17人の議員の賛成が必要ということです。
調査項目というよりも、首長·議会、双方の意思にかかっているところが大きいです。
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