新政・青松・おのころの3会派主催「友好市町まちづくり講演会」に年末、農繁期、午前中というスケジュールにもかかわらず、160名近い方々にお越しいただきました。お越しいただいた方々にはお忙しい中、本当にありがとうございました。
講演を聴いた方々から早速2件の視察申し込みがあったようです。葛巻町と中村氏の磁力は本当にすごいです。以下、本日の講演抜粋です。
「儲けるなどという発想ではなく」
極めて財政力が弱く、財源の乏しい町でどのようにして町の活性化を図り、町民が自信と誇りを持てる町にするかの挑戦であった。町を「株式会社葛巻町」と称し企業的感覚と発想により経営した。株券を発行する代わりに、可能性を秘めた町の政策を提案して寄付と出資を募った。最初に「奨学金制度」「クリーンエネルギー施設の建設」「地球環境保全のための寄付条例」など
「葛巻町歴代町長の実践」
戦前陸軍の育馬場だった1000haを戦後町民の資本により買い取った町長と町民。町の基幹産業を酪農と林業と定め植林を奨励し産業・教育・医療・福祉の基礎を築いた町長。146億5,000万円を投資して壮大な酪農団地を造成した町長・ワイン醸造も計画した。ホテル・レストラン等グリーンツーリズムの受け皿を整備した町長。新エネルギービジョンを作成・3基の風車建設と中学校に太陽光発電を計画した町長
「地球上の化石燃料は、やがて枯渇することは明白である」
新エネルギービジョン作成、3基の風車建設以来積極的に導入、風力発電所2ヶ所で15基、中学校に太陽光発電、 牧場に畜産バイオマス・木質バイオマス発電所、畜糞より世界初の燃料電池化に成功。この施設により2,900世帯の町で17,200世帯分の電力を供給できる町に。この建設に57億5,500万円投資され町の持ち出しは、4,593万円です。諸施設が揃っていることにおいて「日本一のクリーンエネルギーの町」 である。
木質バイオマス発電所
「私のまちづくりの基点」
選挙で「町が持っている多面的資源と機能と人材を活かし町の活性化を図る」と公約
しかし、具体性に欠け悶もんとしている時に21世紀を迎えた。21世紀の地球規模での課題「食糧・環境・エネルギー」の課題解決に貢献するということを町経営の基本方針に据えた。これは、問題意識を持っていたから「気付いた」ことである
「牧場経営から学んだことと実践」
「当たり前の事を一生懸命やる」「プロとして質の高い仕事を目指す」「危機感、問題意識、情報収集」「情報の量が仕事の質を決定する。アイディアの量も質も決定する」「現状維持は、後退と同じ」「昨日と同じ仕事をしていたら21世紀に生き残れない」と20年も前から唱えていた。
「町長として二期8年の総括」
町の頭脳集団である職員の意識改革、行政改革、財政改革により地域は再生する。「町は、企業、サービス業、町民は、お客様」の徹底。職員は、多い方が良い、しかし、財政に見合った職員数ー50人削減。自分の報酬月額10万円削減。議会は、6人削減10人に。農業委員は、8人削減14人に。町民も意識が変わる。
「第三セクター成功の要因」
畜産開発公社の指導者を一流企業である小岩井農牧株式会社に要請した町長の経営感覚。着任した専務理事の卓越した指導力。「役場感覚の排除」「徹底した企業感覚の注入」それに応え着いていった職員。赤字の時代もあった。議会と町民の深い理解と支援。ワイン、ホテルの第三セクターは、畜産開発公社の経営感覚を見習った。
「地域活性化は職員と議員で」
地域おこしに方程式はない。自分の問題である。自分の地域がどうあれば良いか、どんな地域にしたいのか?思いついた事((夢)を実行することである。実行すれば結果がでる。結果がでれば反省する。そして又実行する。進歩する。少しずつ夢が実現してくるものである。「夢しか実現しない」「夢の実現に向けて」淡々と、こつこつと、黙々と。夢は簡単に実現しない。まだまだ、もっともっと・・・。
最後までお読みいただきありがとうございます。
本日の講演会の模様は編集を加え、後日ケーブルTVで放映させていただくことになっておりますので、是非ご覧下さい。
ぼちぼち自分の議会報告会の準備も始めたいと思っております。
他、市政について意見交換
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