まずは土地改良区って?
南淡南部土地改良区(阿万地区のほとんどの農業用水・排水機場等を管理されています)の視察研修に地元議員3名、ゲストとして参加させていただき、愛知県の濃尾平野の排水機場2ヶ所を視察してきました。濃尾平野は海抜ゼロメートル地帯(最高でなんと海抜マイナス3m)を多くかかえていることもあり愛知用水に始まり護岸設備や排水対策に対しても全国トップレベルの水に対する取り組みがされています。
初日は大府市の横根川排水機場。
平成12年の東海豪雨災害(主には新川の破提でしたが、愛知県全域で浸水被害がありました)で写真中央奥の白い印まで水位があがり、ポンプが稼動しなかったのを教訓に改築されていましたが、当時は肝心の排水される側の川の水位が異常に高く、水に浸かって故障していなくても稼動できなかったということでした。
僕は東海豪雨を知多市で体験しました。信じられないぐらいの土砂降りが半日以上続きました。当時マスコミはこぞって民家の浸水は排水設備の浸水故障のせいだと批判していましたが、想定をはるかに超える集中豪雨(後にも先にもあんな雨はもうないと思います)に対しては事業規模トップレベルの愛知県でさえも手の付けられないところもまだまだあります。
自然災害の恐ろしさをあらためて感じました。
二日目は弥冨市の海部農林水産事務所が管理する末広排水機場
阿万塩屋町の百軒堀排水機場のポンプの更新の参考にと訪れました。普段の生活ではあまり目にしない「排水機場」。住民の安全、農地の保全に影で大活躍しています。南あわじ市内にも、古いタイプから新しいタイプのポンプが三原川水系、福良地区、阿万地区など多くの場所にありますが、浸水の問題がいぜんとして深刻です。膨大な事業費がかかるため、市単独では対応ができない面が多々ありますので、今後も国・県に継続して訴えていかなければなりません。
2日間にわたり現地の土地改良区の職員の方々に設備の詳しい紹介をしていただき、地元土地改良区・県・市の担当者の方々と意見交換でき、有意義な視察研修になりました。
川や池、溝にゴミを捨てないようよろしくお願いします。ほとんどのゴミが排水機場に流れ着き、せっかくの税金(国・県・市)、受益者負担で作られた施設の寿命を縮めてしまいます。
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