1.淡路一市
意見を聞いて回っていますが、「三市より一市」という方は多いです。何が理由ということは特になくても「一市!」という感じの方もいます。三市の合計人口がたった15万人だからという意見もあります。行政関係・経験者からは財政的に持たないとの理由で一市にならざるを得ないという意見も多いです。
島に住む人の生活がどう変わるか、外から見た「淡路島」がどうなるかということについての具体的なビジョンを示していかなければ闇雲に一市は軽率です。僕は一市に反対ではありませんが、何がどうなろうとも行政はまず情報公開、これが先です。
2.うず潮世界遺産
鳴門海峡で生計を立てている方への影響をきちんと調査、研究しつつ言い続けるつもりです。今、知床半島での世界遺産認定後の取り組みについて注目しています。地元漁業関係者の操業に支障が出ないよう工夫がなされているようです。先の本会議の東方クラブさんの質問では「兵庫県・徳島県」に打診をしてみるとの答弁もありました。
3.神戸淡路鳴門自動車道の無料化
低減化へ向けて淡路島の各種団体が一体となった動きが始まりつつあります。近い将来今の半額近くにしたい意向であると思います。「無料化」についてはなかなか難しいと思いますが、運動を止めてはいけません。将来は「無料!!」で!!
ここからフィクション
十数年後、1~3が実現したとします
2030年春の早朝。淡路島の縦貫道が慌しく動き出す。市内の朝7時の徳島・神戸行きのバスは学生とサラリーマンで超満員。洲本発だけでも20台を数える。淡路島は阪神地区のベッドタウンと合わせ、団塊2世などの移住により人口増が進み50年前の20万人台に回復。今も北部では人口増が続く。
淡路島が「一市」になり10年、国・地方の財政再建にも一応のめどが経ち、市内では市立病院や自衛隊施設、高齢者向け施設などの建設が急ピッチで進められている。島外資本の民間企業のビルや工場も増え、山間部にマンションが建ち始めた。日本のサラリーマンは休日も休みなく働き続けるは今や当たり前。両親が淡路島で老後を暮らしたいからと東京から引越しした男性(40)は「休みがあれば釣りでもしたいんだけどね」と疲れ気味。
一方で以前からすんでいた市民の反応は複雑だ。
隣近所に別荘が建ち、昔ながらの自治会は姿を変えつつある。「島外の高校への進学も増え、地域の子どもを取り巻く環境は複雑、治安もずいぶんと悪くなったのではないか」と元高校教諭の自治会長(61)は首をひねった。
島外資本の企業や大型ショッピングモールが進出し、昔ながらの商店街通りは市が進める区画整理計画によって、立ち退きを余儀なくされている。「昔からの住民には何の想いもないのか?」と商店街の店主(55)は市に対して声をあらげた。
団塊ジュニア世代の別荘改装ブームで長期低迷からようやく光が見え出した瓦産業はすでに大転換を迫られている。海外からの瓦屋根の輸入で一段と価格競争にまたしても火がついたのだ。東南アジアなどの研究者が発明した瓦は今やグローバルスタンダードになりつつある。価格・性能ともにすぐれ、新たな問題を突きつけられている。5代目の瓦職人男性(41)は「今まで何とか生き残ってきた、今度は世界を相手に考えないと・・・」と寝る間を惜しむ。
市のメイン高速道路ではあいかわらず渋滞問題が深刻だ。「昔は有料だったらしいけど、洲本~南淡路まで3時間かかったこともある、事故が本当に多い」と徳島のトラック運転手(23)は不満顔。「空気はおいしいけど電車がないのが信じられない」と神戸から転勤の父についてきた高校生の娘(16)はあきれ顔だ。市は高齢者福祉事業に懸命で交通手段は依然バス会社に頼るのみ。
一方農業・漁業は好調のようだ。観光客の年々増加や最近では海外からの観光客もあたりまえとなり、淡路の魅力が世界に認められつつある。特に玉ねぎは世界の企業にも認められ、契約農場や外資系の会社の出資で、後継者不足の変わりに外国人労働者が田んぼの主役に変わってきたところさえある。大農場をきりもりする女性(54)は「この歳になって英語を覚えらなあかんやて、時代やな」と農作業と英会話に忙しい。
市の若手幹部職員(40)は「税収も増えており、住民サービスは関西州でもトップレベルです」と胸を張るが問題はまだまだ山積みのようだ。島外の民間企業出身の市長と中央官僚出身の副市長はますます遠い存在となり、住民からは不満の声が続出し、20年前の淡路島を返して欲しいと署名を集める市民団体すら出てきた。
すべて空想ですが、未来の淡路島について考えることも大事です。新聞記事みたいになってしまいました・・・。未来の淡路島の発展をこの目で確認したいですね。長生きしたいものです。
お問い合わせはご遠慮願います・・・。
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