総務常任委員会で26~28日の3日間、福島県の市町村を主に視察してきましたので報告いたします。
26日
http://www.demand-kyougikai.jp/material/conference_okuyama.html
福島県商工会連合会議室「コラッせふくしま」にて福島大学教授の奥山氏考案のデマンド交通システムについて研修を受けました。NTT東日本と共同研究したシステムで経費的にはかなりかさみますが2万5千人規模の田村市船引町で「100人以上/日」の高齢者の足になっています。低料金(200~600円)で自宅の玄関から目的地まで移動できる、全国25ヶ所で実施されている最高峰の交通弱者対策です。あんまり完璧なシステムなのでこれから欠点等についてもいろいろと協議していきたいと思っています。
田村市助役・船引町商工会長から説明を受けました。
配車センターの様子。配車システムと人件費と車借り上げ料で年間3,000万とか。らんらんバスより経費がかかっています。
27日
北塩原村・白河市にて休日窓口業務について研修
村役場から自治区が遠すぎる為、郵便局等でも住民票を発行しています。専用FAX(250万円)を使っているとか。
28日
http://www.kagaribi.co.jp/yamatri.html
「合併しない宣言」の矢祭町にてカリスマ根本町長の講演の後、11団体が同時に研修に来ているため、南あわじを代表して蛭子議員が質疑、福島県独特の事情等はありますが、いろいろ参考になる施策・考えを見て知ることができました。国・県とのかかわりについても地域によってはさまざまです。「職員が変わった!」としきりに声たからかに女性課長からの町役場の取り組みの紹介がありました。矢祭町は職員の研修にもいいのではないかと思われます。ちなみに市からは助役・総務部長・財務部長・総務部次長・緑センター長も3日間同行して研修を行いました。
福島県で運行されているデマンド交通システムに関しまして、奥山教授も語らない部分がございます。
オペレータ室がドライバーに配車指令をしますが、そのランニングコスト(携帯電話料)、そしてシステムのメインテナンス料が、保原町では年間1,900,000円、小高町では1,200,000円になります。運行主体の商工会の役員の方々は、一様にこのコストに頭を悩ませています。それも、簡易無線を併用した上での負担額です。
投稿情報: 廣瀨 生人 | 2006-09-03 10:48